三田

地域探訪: 三田・三田駅前Cブロック地区第一種市街地再開発事業 着工から半年経過 集大成の大規模再開発プロジェクトが進行中


ようやく三田を再訪してきました。三田駅前Cブロック地区第一種市街地再開発事業の着工が伝えられていた為、早く現地に赴きたいと思っていましたが、なかなか時間を作れずにいました。調べてみると、前回の取材は22年12月。実に2年半前と知り、時間の経過の速さに驚愕を覚えました。



2024年9月に着工したJR三田駅前の大規模再開発プロジェクト。阪急阪神不動産と旭化成不動産レジデンスが組合員として参画し、1.9ヘクタールに及ぶ広大な敷地に、広場のある地上5階建の商業棟とその前面に地上20階建の住宅棟を一体で開発し、駅前の新たなシンボルとなることを目指しています。



設計は大建設計が担当し、施工は熊谷組が受注しました。



再開発街区には数多くの地権者が保有する建物が存在していました。それらは全て解体撤去され、既に敷地の一部では地下躯体の構築が開始されていました。



着工前の様子から比較すると、よくこれだけの地権者の合意を形成できたなと思います。



新再開発エリアのタウン名称を公募し、「キッピーテラス」に決定した事が発表されました。駅前の再開発ビルには三田市のマスコットキャラクター名であるキッピーの名を取ってキッピーモールが既に存在しています。



現在はキッピーテラスのロゴマークの公募が行われており、本日が受付最終日です。



「駅前再開発工事を行なっています」の文言がどこか誇らしげです。神戸市は再開発という言葉を使いたがりません。代わりに再整備という言葉を選んでいます。新長田の再開発の失敗に対する遠慮なのでしょうか。



駅前通りが完全に消滅し、歩行者専用道路になっていました。



従前はアーケードの付いた歩道のある駅前通りが存在していました。



アーケードも通りも全て仮囲いの内部に収まり、全ては一から再構築される事になります。再開発によって駅前の道路までも作り変えられるのは珍しいのではないかと思われます。



竣工は2027年1月。2年を切っています。商業棟のテナントとして、事務所、クリニック、店舗の先行申し込み受付が開始されています。地方都市の再開発では、テナント床をいかに埋められるかが大きな課題になっていますが、無事に満床になる事を願っています。



総戸数541戸となるビッグスケールの高層住宅は、阪急不動産ブランドの分譲マンション「ジオ三田」と命名されました。駅前立地で歩行者デッキ直結となる非常に利便性に優れた大規模レジデンスとなります。



駅前に仮設店舗群が並びます。これらの店舗は商業棟に戻る事になります。



Cブロックは三田駅前再開発の集大成を飾るプロジェクトです。大阪や神戸のベッドタウンの性格が強いですが、その駅前は人口10.5万の都市規模以上のスケール感があります。Cブロックの完成後には駅前居住人口増加による賑わい効果も期待されます。

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