磯上エリアは御幸通で建設が進められているオリックス神戸三宮ビルです。フコク生命海岸通ビル、ミント神戸、明治安田生命ビルが連年の竣工以来、3年間の空白期間を経てオフィスビルの新規供給となります。
全面ガラスカーテンウォールで包まれた外観はもうすっかり完成しており、現在は内装工事が進められています。オープンは間近です。1階には飲食物販店舗となる予定ですが、エリア的にはランチを楽しめるカフェなんかになってくれると嬉しいですね。ただこの不況時の竣工ということでオフィスフロアのテナント入居状況が少し心配です。
ビルとは関係ありませんが、経営再建を本格化させる日本航空が神戸空港からの撤退を検討しています。JALグループは神戸から羽田、新千歳、那覇、石垣等に9往復便/日を就航させていますが、撤退となるとこれらの発着枠がすべて空白となることになります。不況やインフルエンザの影響で大きな影響を受けた神戸の観光・ビジネスによる航空需要もようやく回復を見せ、8月には単月ベースで最高の搭乗率を記録したばかり。やはり神戸空港を拠点とするスカイマーク社の低価格路線と新幹線との競合に加えて、不況とインフルエンザの影響が体力のない日航に神戸撤退の決断を迫っているのでしょうか。
大阪府知事による伊丹廃止論も再浮上した関西三空港時代。今秋には神戸市長選も控え、公共投資を継続することが困難な状況の今、選挙の勝敗の行方によっては神戸空港の将来も今後どうなるのかわかりません。JAL撤退が良からぬ影響を与える可能性も大きいと思います。まさか廃港にはならないとは思いますが・・・。伊丹の廃止は神戸空港にも大きなチャンスになります。
JALの撤退によって空きの出た発着枠がスカイマーク社の就航都市増加によって埋められることで、同空港の活性化につながることを期待したいと思います。