栄町通に面したりそな神戸ビル跡地に建設中のビジネスホテル「ドーミーイン神戸元町(仮称)」。このホテルの正式名称は「ドーミーイン神戸」になるようです。地上14階 284室の規模を誇る大型ホテルです。
南面に設置されていたタワークレーンがその役目を終えて撤去された事で非常にすっきりとしました。外観工事は最終仕上げに向けて急ピッチで進んでいます。まだファサードの一部に養生ネットや足場が残りますが、全撤去も時間の問題でしょう。
重厚な造りの基壇部もいよいよ全貌を表し始めました。中央には大理石で覆われたフレームが顔を覗かせています。ドーミーインは宿泊単価の割には内外装に質感の高さを伺わせる設計が施されています。快適性の高いホテルとして満足度ランキングで常に上位に位置する人気ホテルです。
このホテルにも他ドーミーインと同様に最上階の14階には大浴場が備わるようです。しかも天然温泉!いつの間に採掘したのでしょうか。他に高温サウナも加わります。ドーミーインの天然温泉にはそれぞれ個性的な名称が付けられます。「神戸・海岸の湯」もしくは「神戸・布引の湯」とでも名付けられるのでしょうか。
敷地内タワーパーキングには38台を収容する事が可能です。1階には南京町に面しているという立地性を活かし、朝食・ランチ・喫茶・パーティーなどが楽しめる「香港カフェ」が開業予定です。カフェはドーミーインを運営する共立メンテナンス傘下の共立フーズが運営します。南京町の中華料理店とのコラボも実現するのかもしれません。
ドーミーインの人気の理由は幾つも挙げられます。
- 客室が引き戸によってベッドルームとエントランスホールが仕切られている
- シンクは部屋内にあり、水道水は軟水処理されている
- トイレとシャワーブースはセパレート
- 枕元に電源、電気スイッチ、USBジャックを備えた集中コントロールパネルを完備
- 室内建具や家具は落ち着いたダークブラウンの木目調で統一
- 吸水性のある館内着とスリッパ
- 快適な温度に保たれた館内
- ロビーに24時間飲めるコーヒーメーカーを設置
- 夕方〜23時まで夜食用にハーフサイズラーメン「夜鳴きそば」を無料提供
- 最上階に露天付き天然温泉大浴場
- チェックイン時におしぼり提供
- 地元食材を使った種類豊富な朝食
因みに2019年の宿泊客満足度ランキングで単価9,000〜15,000円のホテル部門でドーミーインはベネッセホテル、リッチモンド、カンデオ、東急ステイ、ダイワロイネットに次ぐ6位でした。今春、神戸初進出となるこのホテルも人気を博す事は間違いありません。
しかしながらホテル業界もコロナウィルスの蔓延による中国人観光客の急減や日韓関係悪化による韓国人観光客急減といった逆風に晒されており、需給バランスが急速に緩んでいます。しかし元々、インバウンド需要が他都市に比べて低かった神戸のホテル業界への影響はどの程度でしょうか。今年の神戸はホテル開業・供給ラッシュを迎えているだけに軟着陸を望みたいところです。
明日は金曜日に公表された令和2年度の神戸市予算案について特集します。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202002/0013119853.shtml
こべるん氏
いつも楽しくブログを拝見しております。
神戸市が雇用創出に向けて、新築オフィスの減税を考えているようです。自分は都心部の活用について、タワマン建設の規制案に関してはそこまで悲観的になる事ではないと思います。中央区自体の人口は増加してますし、長い目で見た場合、(地理学上)限られた土地でしか開発ができない中央区に産業を集積させないと、三宮から通勤圏内の西区北区の価値はさらに低下し、減少数の大部分を占める西区北区の人口減少は止まらないと思います。
都市(例えば…大阪)にオフィス需要が流れる懸念についてですが、空港の国際化の目処が立てば、国際空港・新幹線が近接している地方都市は国内では福岡しか思い当たりません。(湾岸線延伸、神戸空港24時間&国際化などの…)陸海空の交通網強化を図り、神戸市はこれらのアドバンテージを外資や国内企業へアプローチしていくべきだと思います。
この記事に関してこべるん氏の意見が聞きたいです。