加納町2丁目・フラワーロード沿いあった播州信用金庫三宮北支店。2月7日に閉店し、新神戸駅近くの生田町1丁目に移転しました。
同支店が入っていたビルは地上9階建。1-2階が支店、3-6階がオフィス、7-9階が住宅というミクストユースの建物でした。
今回の移転は仮移転とされています。既存建物は解体を予定していますが、仮という事は再度、この場所に再移転する意図の表れかと思われます。
播州信用金庫三宮北支店ビルの北側には更地となっている土地があります。かつては防災用品を販売するスナミのビルや倉庫がありましたが、解体されました。
建物の裏側に回ると、フェンスの仮囲いが設置されており、油圧ショベルも既に投入されて、解体の準備作業が開始されていました。
仮囲いのフェンスは播信三宮北支店ビルと北隣のスナミ跡地をグルリと一周囲む形で設置されています。つまりは単なる播信の単独建て替えではなく、二つの土地を一体集約化した開発になる可能性が高いと思われます。
では今回の開発用途は一体どのようになるのか。既存ビルはミクストユースだった事は前述していますが、播信の新三宮北支店が1-2階に入る事になるとして、はたして残りのフロアの使い道は?
加納町1-2丁目はマンション開発が盛んで、周囲はほぼ分譲マンションに埋め尽くされている状況です。三宮からも新神戸からも多少の距離がある為、オフィス需要には向かない立地です。元町通のトマト銀行神戸支店建て替え開発は、賃貸マンションと銀行支店の組み合わせとなりました。周りの環境からは共同住宅になる可能性が無難な納め方でしょう。
しかし敢えてここはホテルと一体化した開発として欲しいです。南側には加納町3丁目の交差点までの間に複数のビジネスホテルが立地しています。その数は合計4軒。
新神戸プラザホテルの建て替えで誕生したホテルユニゾイン神戸三宮は、親会社のユニゾが投資会社KKRに買収された事によってリブランドされました。
ユニゾ系列のホテル14軒が、一気にマリオットブランドのホテルへと転身。アジア初進出のブランド「Four Points Express by Sheraton神戸三宮」に生まれ変わりました。
神戸空港が国際化し、大阪では万博開催によって市内のホテルが逼迫。関西では新たなホテルへの需要が急激に高まっています。ホテルピエナやANAクラウンプラザも合わせると、合計6軒がひしめく激戦区ではありますが、神戸の発展の為に是非とも新たなホテル開発にチャレンジして貰えないでしょうか。