尼崎

地域探訪: 尼崎・阪急塚口駅前再開発 塚口さんさんタウン3番館跡地に「SOCOLA 塚口クロス」+「プラウド阪急塚口駅前」誕生



恐らく取材としては初めて尼崎のプロジェクトを掲載する事になるのではないかと思いますが、今回、阪急塚口駅を人生初訪問しました。特急で梅田までたったの11分という好立地にある塚口。駅前には1978年に開業した塚口さんさんタウンという再開発ビルが立ち並びます。この再開発ビルの西側を占める3番について、建て替えによる再々開発が進められてきました。



新しい再開発ビルには野村不動産が事業協力者として参画し、来月に完成・開業を迎える運びです。



地下1階から地上2階の3フロアには商業施設「SOCOLA 塚口クロス」が11月2日(水)にオープンします。



「SOCOLA(ソコラ)」は野村不動産が手掛ける地域密着型商業施設で、塚口は6棟目、関西では初の進出となります。



これまでの「SOCOLA(ソコラ)」は基本的に独立型の店舗棟という形をとっていますが、この塚口については、商業施設と分譲マンションを組み合わせた商x住一体型という構成を採用しています。



3-16階の上層部は野村不動産の分譲マンション「プラウド阪急塚口駅前」となっており、421戸の大規模マンションです。



再開発に合わせて建物周囲の美装化も進められました。



SOCOLA塚口クロスと駅前駐輪場の間の広場は舗装を刷新しました。



また駅前広場の舗装も全面的に改め、尼崎市が再開発ビルとの歩調を合わせます。



民間デベロッパーの開発する分譲マンションでここまで本格的の商業施設を低層部に整える物件もそう多くはないかと思います。



しかし野村不動産はここ最近、組合方式の市街地再開発事業によるプロジェクトの参画攻勢を強めています。兵庫県内ではこの塚口以外にも、JR明石駅前の再開発に加わり、プラウドタワー明石を分譲。更には垂水駅中央東地区の再開発にも参画する予定です。



SOCOLA塚口クロスの1階周りの様子です。ピロティとなっており、歩道沿いにテナント区画が並びます。



建物2階は既存のペデストリアンデッキと接続しています。



デッキ下の空間の為、雨に濡れずに通行が可能です。



SOCOLA塚口クロスの1階南側エントランスです。



SOCOLA塚口クロス内には合計27店が開業する予定です。地下1階には現在、さんさんタウン1番館に移転しているダイエー塚口店・イオンフードスタイルが再びこの地に戻ってきます。


左がSOCOLA塚口クロス/プラウド阪急塚口駅前。右がさんさんタウン2番館。双方とも低層部に商業施設、高層部に住宅という構成は同じですが、40年以上の時の差が際立ちます。



中央の「スカイコム広場」。さんさんタウンの残りの建物も将来的には再開発という選択肢を選ぶ事になるのでしょうか。



既存の施設と新施設との間に大きなギャップがあります。



ペデストリアンデッキへと繋がるSOCOLA塚口クロス前の階段のみは改修されるようです。エスカレーターも設置されるのでしょうか。



SOCOLA塚口クロスの駅前広場前のメインエントランスです。



プラウド阪急塚口駅前の住民は駅前の立地の非常に利便性の高い生活を送る事が約束されています。



ダイエー・イオンの中核テナントが抜けた後の1番館は基本的に商業施設なので、建て替えは集合住宅のある2番館よりも容易なのではないかと思いますが、商業施設の規模は縮小して、上部をタワーマンションとして再開発する流れが自然かと思われます。2番館も3番館同様に住民の合意形成さえ整えば、再開発される事でしょう。



16階建てで400戸を超えるマンモスマンションですので、圧巻な規模感があります。



塚口駅前周辺は真新しい分譲マンションが林立しています。塚口についてはJR宝塚線の駅前でも野村不動産、JR西日本不動産開発、長谷工コーポレーションによる大規模な開発が行われ、総戸数1200戸を超えるZUTTOCITYが誕生しました。



尼崎と言えばその昔は工業地帯のイメージが強かった訳ですが、今は西宮に負けず劣らずその利便性を逆手に人気住宅都市としての地位固めが進んでいるようです。

SOCOLA塚口クロス/プラウド阪急塚口駅前

所在地: 兵庫県尼崎市南塚口町二丁目1番3号
規模: 地上16階 地下2階
用途: B1F~2F商業施設(27店舗)、B2F駐車場 3〜16F共同住宅(421戸)
敷地面積: 6,485.69㎡
商業施設専有面積: 6,055.77㎡
延床面積: 57,728.16㎡
設計者: アール・アイ・エー
施工者: 熊谷組

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