富山

地域探訪: 富山・JR富山駅ビルが2022年春開業予定 開発計画はJR西日本不動産開発他2社が進める



当ブログはあまり北陸地方とはこれまで上があまり縁が無く、唯一の訪問取材都市は金沢のみでした。しかし、北陸三県の県都である金沢、富山、福井は駅前を中心に再開発が非常に活発です。

JR富山駅前広場に面したJR西日本保有地とその後背の富山市有地を含めた敷地約7,930平方メートルをJR西日本不動産開発他グループ2社が「JR富山駅NKビル」を建設しています。

プロジェクト概要

JR富山駅NKビル新築工事

事業者 JR西日本不動産開発株式会社
富山ターミナルビル株式会社
株式会社ジェイアール西日本ホテル開発
所在地 富山県富山市明輪町32-11
敷地面積 7,929.98平方メートル
(富山市用地 約4,208平方メートル、西日本旅客鉄道株式会社用地 約3,722平方メートル)
建築面積 7,231.30平方メートル
延床面積 38,406.09平方メートル
規模 地上12階 地下1階
構造 鉄骨造
高さ 55.3m
用途 商業施設、宿泊施設、立体駐車場
設計 前田建設工業株式会社
施工 前田建設工業株式会社
完成予定 2022年1月





JR西日本不動産開発手掛けるNKビルは実質、駅ビルですが、構造的に駅舎とは接続していない点のみが駅ビルの定義から外れるのかもしれません。しかしNKビルの規模は大小様々です。

JR富山NKビルは富山駅の南口駅前広場に面して建設されており、低層部の1-4階は富山ターミナルビルが商業施設「MAROOT」を開業予定で、物販、飲食、サービスなど計80店のテナントの出店を見込みます。5-12階はジェイアール西日本ホテル開発の運営する「ホテルヴィスキオ富山」となり、駅前立地に利便性の高い宿泊特化型の182室を提供します。

最近のJR西日本は駅ビル開発にこのヴィスキオブランドを積極的に組み合わせて展開しています。この富山の他、広島駅ビルの高層部にもヴィスキオを出店予定です。



建物のデザインは外壁に富山を代表する立山連峰の雪景色を思わせる白色を基調とし、美しい稜線を外壁パネルのグラデーションによって表現しています。また新駅ビルの建設と同時に駅前広場も再整備が行われる予定です。

新富山駅ビルの着工は2020年1月。コロナショックが襲いかかる以前に開始されています。三ノ宮駅ビルが保留とされる中、大阪駅西口、広島駅、そして富山駅等、管内の主要ターミナル駅にて新駅ビルを建設しています。

JR九州が九州各県都で積極的な投資を行なっているのと同様に、北陸においてもJR西日本は駅ビル開発を進める他、各ターミナル駅周辺では大規模な再開発が目白押しでこれまでの地方都市の常識を覆すような積極性が見られます。富山駅周辺も駅ビル開発の他、ホテルオークラグループの「JALシティ富山」やヒルトングループの「ダブルツリーbyヒルトン富山」等の大手や外資の進出も計画されています。

これらの積極投資と開発ラッシュの中に見られる共通点はズバリ、新幹線の開通でしょう。三ノ宮には得る事が出来ないインフラ整備です。唯一のポテンシャルは神戸空港ですが、空港の利用者数増・利便性向上と三ノ宮との間に大量輸送によるl交通アクセスが実現出来れば、状況は大きく変わってくるのではないかと思います。

富山、福井の両都市にも近い将来、是非とも訪問して取材をしてきたいと思います。

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