栄町通

栄町通のりそな神戸ビルの行方は?

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昨日の記事で取り上げたJR三ノ宮駅前でまもなく竣工する三宮ビル北館。ここに移転するりそな銀行神戸支店は栄町通にある自社ビル「りそな神戸ビル」を売却予定です。南京町の南側の入口角地ということで立地性は良好です。

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かつて金融街として繁栄した栄町通にあって唯一の都市銀行支店でしたが、遂に同エリアからは都銀が消滅します。これも時代の流れなのでしょうね。ただ栄町通に出店する地方銀行支店の数は寧ろ増えています。

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りそな神戸ビルは地上5階、地下2階のSRC造で1973年2月竣工のオフィスビルです。階層は5階ですが、奥行もかなりある大型ビルでその敷地面積は1,000平方メートル以上ありそうです。旧耐震設計かと思われますので、売却された場合、解体されて再開発が期待できます。

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もし西側に隣接する駐車場と共に再開発が行われればかなり大規模な建物の建設が可能となります。優良物件が少なくなってきた現状、デベロッパーの注目度も高い物件なのではないかと思います。銀行ビルの売却は取引先等へ融通されるケースも多いようですが、この場所に15階建の分譲マンションというのはぜひとも回避したい結果です(通りを挟んで向かいにはすでに立っていますが)。住宅以外の用途で一番現実的なのは店舗+ホテルという組み合わせでしょうか。南京町やメリケンパークにも近く、旧居留地へも徒歩5分の距離とあって、ホテル需要は高そうです。現に南京町の東側入口には東急元町REIホテル、西側入口前にもホテルが計画されていましたが、事業主のアーバンコーポレイションが倒産したことから白紙となり、マンションになりました。周辺地区への活性化に繋がる再開発が実現して欲しいですね。



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  1. tet より:

    何年か前、南京町の関係者が「南京町を拡大していきたい」と発言されている記事を読んだことがあります。実際にどの方向に拡大するんだろうと想像していましたが この場所にビルを新築して、1階は南京町拡大の店舗、上層階はホテルという構造も考えられますね。

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