銀泉神戸ビル跡地

解体の進む銀泉神戸ビルとその後の再開発について

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解体が開始された鯉川筋と栄町通の角に立つ銀泉神戸ビル(旧神戸住友ビル)。仮囲いと解体用パネルに包まれたその姿は痛々しい限りですが・・・

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建物の西側に周ると更に痛々しい姿が露わになります。

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中央部を蝕むように解体が進んでいます。梅雨が明けるまでには完全に姿を消してしまうことでしょう。その後は巨大なGSパークの誕生です。再開発のニュースに心躍らせる日が来るのはいつのことになるのでしょう。

三宮の再開発が本格化すれば、この辺りにもその勢いが波及して来ることを期待したいです。この場所は三宮開発の対抗馬として、中核施設となる商業フロア、オフィス、ホテルの複合開発となることをぜひとも望みます。

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その場合、所有主の銀泉社1社では荷が重いでしょう。同社の単独開発としては進めずに、資金力のあるパートナーが必要となります。同社は三井住友銀行の資本がかなり入っているようですね。同じ三井グループの三井不動産との共同事業として再開発を進めてくれればと思います。三井不動産が手掛けた旧居留地25番館は敷地面積が約3000平方メートルでした。

銀泉神戸ビル及びそれを取り囲むGSパークを含めた再開発用地の敷地面積は約3700平方メートル。従って旧居留地25番館以上の規模の再開発ビル建設が可能となります。

ここからは私の妄想ですが、商業フロアのリーシングには中核テナントしてJフロントリテイリングが入り、近接する大丸神戸店との相乗効果を狙います。再開発によって更なる集積・集客が進む三宮、好調なハーバーランドumieとの差別化を図って対抗し、旧居留地、南京町、元町、乙仲通の結節点的な役割を持たせます。三井不動産が開発した東京・日本橋のコレド室町のような低層部と高層部のデザインを分けた重厚なビルがこの場所には似合うのではないでしょうか。

今回の用地は「都市再生高度業務地区」の対象外地域ではありますが、特例として容積率の緩和や税制優遇制度も活用できるような都心再開発のモデルケースとしてプロジェクトの立ち上げが進めばと思います。



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POSTED COMMENT

  1. 翔@KOBE より:

    旧居留地と栄町を繋ぐ貴重な土地なので、大丸とかが関わってくれるとすごく嬉しいなと思いました。うまくいけばオシャレなお店の集積が栄町でさらに進むかもしれないですしね。貴重な都心の土地、大事に使ってくれることを願ってます。

  2. kingi より:

    あまり個別の企業に期待をかけるのは酷かもしれませんが
    私もここにビルを建てるなら、是非計画の段階から大丸さんに加わって頂きたいと思います。
    ただ、心斎橋のあの由緒あるビルを取り壊そうとする新社長ですからねえ・・

  3. 移住者 より:

    どこにでもあるような低層が店舗となった
    タワーマンションになるのがせいぜいでしょう

    最早神戸には過去の栄光を誇る余裕はありません
    この際低層の近代建築を一掃してしまい
    ビルだらけにするのも一興かもしれません

  4. kingi より:

    本気で言ってるとしたら見識を疑います

  5. カン より:

    どなたも、そのようなことを本気で思う人はいないでしょう。

    しかし、景観を重視している規制だらけの神戸市内では、老朽化した近代建築物が次々と
    取り壊されている一方、東京や大阪などの高さ規制のない都市では、かえって旧建築物の
    再利用例も多く見受けられます。

    オーナー目線で見れば明らかなのですが、何を行うにもまずはお金が必要です。
    ビルの外観保存も、まずは豊富なテナント需要あってこそなのです。

    神戸市内で下手な高さ規制をされてしまうと、オーナーは狭い土地に多くのテナントを
    集めることができず、投資効率を求めて選択肢を絞るほかありません。
    効率を求めるということは、とっとと古いビルはぶっ壊して工期の短い安普請の突貫ビルを
    建てるか駐車場にするしかないのです。

    景観を保つための高さ規制が、かえって街の景観を破壊し
    取り返しのつかない歯抜け状態にしてしまうのです。

    より深刻なのは、神戸市はもとより神戸の経済界もこれらの事象に無頓着で、何も考えず従来の規制を野放しにし続けているということです。

    都市間競争の視点が全く欠落している上に、柔軟な発想力も新しい視点もない
    ましてスピード感も欠如している・・・というといささか大げさに聞こえるでしょうか。

    しかし、本気で取り組むのであれば、これらに切り込む行政の強力なリーダーシップが
    待たれるところでもあります。

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