神戸貯金事務センター跡

パークホームズ神戸 ザレジデンス 栄町通7丁目計画

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神戸貯金事務センター跡地で建設中の三井不動産レジデンシャルによる大型分譲マンション「パークホームズ神戸 ザレジデンス」がいよいよ来月の竣工に向け、工事は最終段階に入っています。

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この建物で最も特徴的な重厚感のある御影石をふんだんに採用した低層部周りがすでに姿を現しています。

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北側のコーナー周りです。大丸神戸店のようにピロティになった空間はマンションのエントランスとは思えないゴージャス感があります。

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ハーバーロード沿いのファサードです。

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3棟の建物の中央は公開空地となっており、「ルミナススクエアガーデン」と名付けられます。すでに植栽が進んでいるようでした。

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栄町通沿いのファサードです。

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一棟の長辺にあたるため、こちらの方が重厚感により連続性があります。

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この建物の完成により交差点付近は旧居留地並の重厚感と高密度・高完成度を有する街並みに変貌を遂げました。更に今後、ファミリア本社の再開発が終われば、神戸でも高度利用の最も進んだ代表的な交差点の1つとなることでしょう。



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三井不動産レジデンシャルが計画する栄町通7丁目計画。旧神戸貯金事務センター跡地に地上20階建、総戸数375のタワーレジデンスが建設される予定です。用途: 分譲共同住宅建築物の敷地面 …

POSTED COMMENT

  1. kenkenbooboo より:

    このタワーマンションには一言言っておきたいです。
    最近、この完成間近の「パークホームズ神戸 ザレジデンス」を目の当たりにしたのですが、その姿に愕然としました。歴史あるハーバーロード側からの正面に駐車場棟、共有通路が丸見えであり、メインロードに醜悪なハラワタをさらけ出すという有様のこのレジデンス外観。これなら相生町1丁目計画と同様、超高層タワーマンションだった方がよかったです。

    パースや中面設計図も目にしたはず。景観審議会はなぜこの外観にとくに何の注文も出さず了承したのか?メンバーは実はビルデザインには何も興味がないのかもしれないですね。低層階が石造りで高さ60m以下だったらOKとかいう決めごとを通せばすんなり協議を通すんでしょうか?

    いい建物には本来植樹しないという理論もありますしね。なぜ、審議が無駄な緑化より建物全体の意匠デザインにもっと助成するか(1/3は出るようですが)、あるいは意匠デザイン費用償却に容積ボーナスを与えるようにならないんでしょうか?昨今、10~13階建てののっぺらぼうのような中型マンションが増えていますし、非常に残念です。

  2. カン より:

    伝統的なツインコリダー構造では一応共用廊下側が正面の場合が多いんだと思います。あと南面にベランダをつけると必然的にこの配置になるのでしょう。駐車場も北面につけるとハーバーロード側になってしまいますね
    東京駅前や有楽町であれば間違いなくカフェなど路面店が入るような立地ですから、そう言ったものを期待してしまいますが
    今の現状ではこの一等地でもこの構造になってしまうのが神戸の現状のようです
    景観条例は本来、こう言った所に路面店を配置して周囲のブランドイメージを向上させたり
    賑わいを創出したりする所に意味があるのだと思いますが
    現状は神戸の景観協議会の敷いたイタズラな高さ規制のせいで、却って採算を取る為に敷地一杯に建てられたデブビルの増産と圧迫された足元の機能不全と化した都市景観を量産させる結果になっている事は残念でなりません。

  3. ヒーコ より:

    kenkenboobooさん、 おっしゃる通りですよね! 
    利便性重視のせいなのか景観に対する意識の低さなのか,正面に駐車場棟、共有通路が丸見えのマンションが多すぎますね。 ちょっとは京都を見習っていただきたいものです。

    カンさん、 おっしゃる通りですよね!
    神戸は景観協議会と言いながら、結果的に神戸のブランドイメージや景観を崩してる協議会としか思えないような規制や提案ですよね。

    ハーバーロードは神戸にとって重要なポイントで神戸マラソンのコースでもあるので頑張ってほしかったですが残念です。

  4. A より:

    4隅すべてが高層タワーになっていれば、もっと見応えのある交差点になったような気がします…笑

    余談ですが、神戸市建築審査会が今月下旬に開催されるようですね。案件は、中央区内で容積率を超える共同住宅、とのこと。またタワーが計画されているのでしょうかね?

  5. sirokuma より:

    結構厳しい評価が多いけど、ご指摘の通りデベより神戸市の規は駐車場と空地それに、ほぼ未利用のファミリア本社とホテルだったのに、今では中央区でもっとも人口密度の高いエリアに生まれ変わろうとしているんですから素直に評価したい。少子高齢化が進み都市間の人口の囲い込みが進んでいく中で、一つの都市開発モデルになるんじゃないでしょうか?ただ郵便局のローソン以外店舗が全くない事は残念です。三井にも三菱にもその辺り頑張って欲しかったな。でも店舗は難しいですからね、マンションの価値を下げてしまう場合も多々有りますし、デベとしてはあまり入れたくないのが本音なのかな。

  6. sirokuma より:

    スミマセン、前文の冒頭文章が切れておりました。

    現在の神戸市内の建築物が今一つパッとしないのは、デベの問題というより前出の方々のご指摘にもあるように行政の変な規制や現地周辺の街並みとの総合的な調和を考えない景観審査によるものが大きいと私も思っております。と言う事でした。

  7. kenkenbooboo より:

    sirokumaさんへ
    わたしは決してマンションが嫌いという訳ではないですよ。ただどうしても集合住宅という性格上イベントができる公共空間や、セキュリティの問題から閉鎖的であること、住民がセレブリティであること、建物自体の意匠デザイン性に乏しいことが一般神戸市民から嫌われる原因ではないかと思っています。
    今回、三井不動産レジデンシャルはしたたかな三菱地所レジデンスと違って、規制の多い神戸で超高層タワマンを建設する手練手管にまだ欠けるため、たぶん当初は超高層で計画してあったのを20階程度の準タワマンに変更したのだと思っています。まちのデザイン課から高さ60mを超える建築物の協議の煩わしさを説得された結果が「パークホームズ神戸 ザレジデンス」の概要だと思われます。
    条例による規制が多いのもそうですが商業業務施設の需要に乏しい神戸とちがって、東京のように下層部に飲食、イベント施設、あるいはオフィスなど複合的な機能が備わったタワマンであったなら、意匠にもお金をかけれたと思いますが、純然と住居棟なのでそういった遊びの部分が神戸の超高層マンションに少ないのも歯がゆいです。
    だいたいわたしはレトロ建築好きでもありますが、様式美ゆえのレトロ建築は結局、過去の金持ちや大企業の道楽なくしてはありえないものです。京都などでも古民家の代表的なものは元遊郭であったりします。道楽で生まれたものを一般市民がありがたく拝ませてもらっているのがレトロ建築好きの本質です。
    ですが現代の建築物において、もう歴史的建造物は生まれないのではないかという危惧もあります。それではあまりに寂しすぎないでしょうか?たとえタワマンでも50~100年後、歴史的建造物として評価されるようになってもらいたい思いもあります。ご理解ください。

    以上、長文失礼しました。

  8. ニコちゃん大王 より:

    日本のマンションは何十年経っても全然進化しないですね。
    丸見えの開放廊下、洗濯物丸出しのベランダなど見た目が貧乏すぎます。

    BIG,MVRDVなどの欧州の最新マンションを少しは見習ってほしいです。

  9. sirokuma より:

    10年位前までは、都心商業地域におけるマンション建設には反対でした。理由は単純です、単独所有が殆どの商業ビル群と違いマンションは区分所有による共有ですから建築後数十年にわたりその地の流動性が失われるからです。建替えどころか改築すらままならない状態になり商業地の機能が失われてしまうと考えたからで、今でもその思いは変わりませんが、栄町通や税関筋の幹線沿いは時すでに遅しと言う状態です。震災後、神戸製鋼所・川崎重工・三菱造船の工場が転出し、海運は大型貨物船が主流となった物流に対応できる港湾の整備が遅れ他港に奪われたシェアを取り戻せない。これらの跡地や護岸は住宅や教育施設として再整備され今後も神戸都心の湾岸部は住宅や商業の複合施設の整備が計画されています。先の三宮会議の提言を読んで解ったことは、神戸市は未来の姿を描けないでいると言う事だけでした。私は神戸の活性が失われた原因の最たるものが先の産業の流失だと思っておりますし、それを観光で埋めることは非常に困難でしょう。こういう流れを作ったからには腹を括り京阪神のベッドタウンとしての機能を強化させ国際文化都市(先進医療・福祉、教育施設・インターナショナルスクールの充実など)として発展させ都心部にも積極的に人口を囲い込んで行く事が、この先30年間くらいの神戸市のポテンシャルを一番活かせるのではないかと考えています。だいそれた考えですが。(笑)

  10. sirokuma より:

    長文になりますが、私は、都心部商業地の建築規制緩和を行い、区画整理及び高度利用化を促進させる必要があると考えております。
    例えば、商業地における容積率を敷地面積に応じたスライド制とし、更に、商業施設の割合も条件としたら面白いでしょう。例えば、30坪以下の狭小地の容積率上限は300%、30~100坪で400%、100~300坪で500%…1000坪以上は1400%、勿論、当ブログで再三話題になる消防法も改正する。こんなことができたら都心部の街並みも景色も変わると思います。

    また、歴史的建造物についての私の考えはいくつかに分かれます。
    ①権力や富の象徴としての建物
    ②歴史的事件の舞台となった建物
    ③時代を象徴する建物
    中でも、①は芸術作品と呼んだ方が良いのかもしれませんね。①は現代日本では中々難しいかも知れませんね。でも③はいくつか建てられています。好き嫌いはあってもメリケンパークオリエンタルホテルなどはそうじゃないでしょうか。震災の年に誕生したホテルは神戸の港の形としてポートタワーやホテルオークラと共に定着しています。これからもそんな建物は生まれてくると思います。
    私も古き良き時代の建物が大好きですが、時代と所有者の要求により淘汰されて行くこともやむ負えないでしょうね。この地は、明治から大正期に世界を舞台に大活躍したあの鈴木商店の本社が建っていた処と記憶しています。大正期に鈴木商店は何と日本のGNPの10%相当の売り上げを上げていたそうです。つわものたちの夢のあとに建ったのがこのマンションです。

  11. kenkenbooboo より:

    こべるんさんが紹介しているポーアイⅡ期の医療関連施設は先鋭的でエッジの効いた建築が多いので、私は将来、平成の居留地になる風情があって面白いと思っています。
    旧居留地のレトロビルにしても当時は進出してきた外国人たちの治外法権を認めた国策による規制のない都市計画で成立したと思います。
    旧居留地は、開所当時の神戸市民には驚きと羨望の眼差しで、あるいは奇異な目で見られたことでしょう。住民たちには反発さえもあったでしょうが、その都市計画はその後東京丸の内などに影響を与えたと思います。

    それに対して、現在の市行政や景観審議会は自身よく分かっていない「神戸らしさ」というモチーフによって、結局、民間の建築や商取引には口出しできないから、眺望景観の設定、緑化推進、高さ規制、条例施行などで存在感を出そうとしているにすぎないと思います。わたしには市民にとってマイナス感情を持たせるものは何でも規制する方向にもっていく現行行政が納得できません。マイナスであってもプラスに変化させる工夫や助成を建築主に与えればそのような規制を敷かなくても市民の同意が得られる建築物になるはずです。歴史的建造物にはやがてその建築物を通して物語が語られる要素こそが必要なのです。新造ビルにはそれを与えてやらねばなりません。

    ファミリアホールの喪失によって相生町1丁目計画が景観破壊のやり玉に挙げられることが多いですが、実はその傍らの物件こそ話題になるべきで、今回の「パークホームズ神戸 ザレジデンス」はその思いをさらに強くさせた物件として心に残りましたね。

    精力的な記事を書いているこべるんさん、勝手なこと書いてごめんなさい…。

  12. kingi より:

    一応指摘しておきますが、川重、三菱重工は移転しておりません
    というか、むしろ拡充してます

  13. カン より:

    累進的な規制緩和案、非常に面白いですね。

    実際大都市中心地では結果として同様なことが行われていて、梅田阪急本店ビルは特例で国内最高の1800%、東京駅前の再開発ビル群も空中権取引で同等以上の容積率を獲得しています。
    井戸知事が先日、「地方から都市部、都市部はより大都市中心部への移動が起きている」との主旨の発言をされましたが、すでに行政の規制緩和としても大都市中心部への集中へ物理的な緩和政策が行われているのです。同じ大阪市北区内でも、舟場のオフィスの空室率上昇と梅田への一極集中が起きているのが現実です。

    対して隣接する都市圏である今の神戸市内の建築規制の現状を顧みて、これらの大都市中心部への商業、人口の大移動現象に対抗しうることが可能な施策をはたして取っていると言えるのでしょうか。
    神戸市内で猛威を振るう景観規制委は、今の時代にマッチした好影響を、神戸の中心部へ与えていると言えるのでしょうか。
    民間の動きは熾烈を極め、少しでも有利な投資案件があればすぐ資本は移動し、それが結果として自治体間の勝敗として表出します。

    兵庫や神戸の自治体は、最近まで大阪府への人口流出の実態を掴むことができず、最近になってやっと住民サービスの○×比較表を作成して市内の子育て世代の負担が他自治体に比べて高いことに気づいたくらいです。

    今後は、行政を束ねる首長の役割が、これまで以上に注目されることになるでしょう。

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